ムームーン:2005年に結成。やわらかく、透き通る声の中に凛とした意志を感じさせるYUKA(Vo)と、心の奥にすぅっと染み込み、胸に響く音を創る柾 昊佑(Gu)によるユニット。07年8月にミニアルバム『love me?』で待望のメジャーデビュを果たした。


ミニアルバム
『SPARK』
avex trax
【CD+DVD】
AVCD-38105/B 2,625円

【CD】
AVCD-38106 1,680円
YUKA:もともとはシングル「Sunshine Girl」のリリースがあって、それにつながるような夏らしいアルバムを作りたいねっていうコンセプトから制作が始まりました。
柾:インディーズの頃はひとつの作品に対してすごく時間もかけたし、本当に細かいところまでこだわっていたんですけど、今回はさらに最後のミックスの部分とかも含めてディティールにこだわれたかなっていうのはありますね。その点でも『Flowers』の時に似てるというか、戻ってきたって感じてもらえるのかなって。
YUKA:めっちゃシュワシュワしてて、元気が出すぎるみたいな。
柾:「Sunshine Girl」「リフレイン」よりもっと前にできてたんですけど、今回のアルバムのタイトル曲にすることで、作品の全体像もキラキラしたサウンドをメインでやっていこうかなと思えました。
YUKA:頭のサビ何秒かしかないだたのかけらだったんですけど、シングルで「Sunshine Girl」を出してから夏らしく弾ける曲を考えた時に、“「SPARK」って絶対にカッコ良くなるよね”って。最初のデモからカッコ良くなりそうだったし、いいタイミングで出したいって話はしていたので、今回やってみました。
YUKA:気候もだんだん暑くなってくるじゃないですか。そうすると、もうちょっとクリスタルみたいに乱反射するような音とかが合ってくるし、涼しさは残しつつ、主人公のキャラクターも少し強気になっていたり。夏に向かって、どんどん心が開放できるように意識しました。「SPARK」も最初にどういうキャラクターなのかを固めていったんですけど、外見はサラッとしたワンピースだけどコットンじゃなくて光沢のある感じで、ハイヒールよりも裸足でシャンパンを飲みながらクルクル踊ってるっていう…そんな具体的なところまで考えてて(笑)。途中ね、“スーパーモデルみたいな子じゃない?”“でも、絶対外国人じゃないよ、日本人だよ”ってやりとりもあったり。“髪もちょっと長くて、きれいな身のこなしをする子だよ”とか。
柾:そうなんですよね。しかも、2曲とも同じ時期に作ったんですけど、こっちはもっとアメリカンでパーティー色が強くなりました。
YUKA:花嫁もチュチュみたいなスカート丈の短いウェディングドレスを着ていて、足下はスニーカーっていうちょっとパンキッシュな女の子。ある年齢からシビアになってくる結婚観や恋愛観みたいなものを吹き飛ばして、いつまでも恋人でいられる夫婦って素敵だよねって思える女の子ですね。2番の歌詞が意外と毒付くんですけど、楽しい曲だからライヴでやっても“フフッ”て笑ってしまう感じです。ギターがどんどん盛り上がってくると、一緒にうわーとなってお客さんも一緒に笑ってくれたり。
YUKA:特にイントロのギターがすっごいさわやかで。青空っていうか、深呼吸したくなるような、ちょっとインディーズ時代の「pride」と同じ気持ち良さが私の中ではあって。“よ〜し楽しむぞ!”って思わせてくれます。ジャンプしながら歌いたいですね。
柾:結構ベースを軽めにしていて、隙間のある感じを意識しました。普通のエイトビートのロックにせず、面白い感じに仕上げました。
YUKA:環七から湘南に向けてひとりドライブをしてる女の子が、いろんな景色を通り越して、自分が経験してきたこと…例えば、苦い思い出だったりに“未練はない”ってアクセルを踏む。懐かしい景色に心奪われてキュンとしながらも“あなたに未練はない”ってアクセルを踏む。女の子がこのドライブでひとつ成長していく、乗り越えていく姿に、歌いながらも少し切ないなって感じるんだけど、元気な音で乗れるっていうのが好きです。
柾:思い出の場所をずっとひとりで辿って行くっていうのが、実は切ない感じになっていて。だけど、普通に聴いてたらまさかそんなことを歌っているとは思わないじゃないですか。1曲で何度も楽しめるっていうのがいいですよね。 YUKA:ずっとこの曲は好きで、いつかmoumoonのサウンドで歌ってみたいという夢があったんです。
柾:ガラッと変えざるを得ないぐらいに原曲が素晴らしく強烈でした。自分たちのものにするために原曲にある楽器は使わないようにして、プラス自分たちがこういう音が入ってたらきれいだと思える音を入れて。歌の質感も強さだけじゃない、ちょっと声にエフェクトをかけたり。自分たちらしさを模索した曲でもありますね。
YUKA:アルバム全体としても言えるんですけど、サウンド感とかも粒子がすごく細かくてなめらかに聴こえる。いいかたちに仕上がって本当に良かったです。
取材:ジャガー
『FULL MOON LIVE SPECIAL 2010 〜中秋の名月〜』
9/22(水) 東京・恵比寿ザ ガーデンホール