キングブラザーズ:兵庫県西宮にて1998年結成。現在も西宮を拠点に活動中、99年全曲日本語による1stアルバムがアメリカのインディーからリリースされ話題を集める。当時20歳でリリースしたヒットアルバム通称『星盤』では“東のミッシェルガンエレファント、西のキングブラザーズ”との異名をとる。その後全米ツアー、ヨーロッパツアー、巨大フェスにも参戦。日本が世界に誇る怒濤のロックバンドである。

アルバム
『THE FIRST RAYS OF THE NEW RISING SUN』
DECKREC/UK.PROJECT
DCRC-0068
2,940円
「それは当たり前の方法で、今の音楽のフィールドで勝負したいと思ったからなんですね。だから、今まで以上に歌を意識した曲もあるし、ベースを入れて4人でやろうと思ったことにもつながる。ほんまに僕はこのバンドでどこまでも行ってやろうと思ってるんです。それはバンドをやり始めた頃から持っていた気持ちで、とにかくどこまでも突っ込んでいきたいですね」
「この曲は他の曲と比べても、4人になってなければできなかった曲だと思いますね。メンバーが増えて楽器が増えると、より音を減らしていかないと良くないんですよね。いっぱい音が鳴りすぎると音像がぼやけてしまう。とにかく実験してたくさん経験した中で削いで削いで完成させた曲ですね。バンドの進化の過程として、このアルバムを象徴している1曲だと思います」
「削いでいって音がシャープになった結果、曲にうねりが発生するんです。みんなでただ爆発させても、波みたいなものが感じない。波というのはバンドのダイナミクスであって。このレコードでやりたかったことのひとつは、4人のバンドとしてどれだけ強力な波を発生させるかということで、そういう部分ではこの『ロマンチスト』は次のステップにつながるヒントの曲ですね」
「僕はキングブラザーズをやる上では言葉が流れたらあかんと思ってて。まぁ、普通ではないですけど、ブルースなんで」
「そうですね(笑)。あの人、ライヴでもすごいですからね。渋谷でやっててもアメリカでもヨーロッパでも“西宮”って連呼するし。だから、外国人もみんなで“ニシノミヤ!”って叫んじゃったり(笑)。あと、昔からそうですけどギター担いで客席に飛び込んでお客さんの頭上でずっと弾いていたり、あり得ないくらい高いとこから飛んだり、ほんとに狂ってますね。昔ライヴで歯が折れたんで、ついでに頭もレントゲンで撮ってもらったら脳みそが半分くらいしか写ってなかったんです(笑)。まぁ、マーヤは僕の意図していることはあまり汲んではくれないんですけど(笑)、それは素晴らしい部分ですね。彼が未開拓のところをどんどん掘り進んでくれて、そこから僕がインスピレーションを受けて次に進むことができたり。それに加えて今のタイチとシンノスケのバランスはほんまに最強やと思います。みんな天才ですね。たぶん今の日本で唯一本物のロックを鳴らせるのはキングブラザーズだけやと思いますよ(笑)。いや、本当に」
「僕は高校生の時にギターウルフのライヴを初めて観たんですけど、すごくショックを受けたんですね。で、“俺もロックできる”と思って」
「うん。それがすごいことやと思う。ギターウルフってライヴの最後にお客さんをステージに上げて、ギターを弾かすんですよ。その上げられた人って、その時弾けないんですけど、多分次の日にギターを買いに行ってると思うんですよね。で、もしかしたら今、バンドを組んでるかもしれない。僕もその感覚と一緒になって、“俺でもロックバンド組んだら、あんなふうになれるんちゃうかな”って。そういうふうに毎回自分みたいな人が出たらいいなと思ってライヴをやってるんですよね。嫌われてもいいから思いっきりやって、ショックを受けてもらえるような、一生頭にこびりつくようなライヴを心掛けていますね。6月はレコ発でクアトロでのライヴなどもあるので、ぜひロックを知らない人たちには来てもらいたいですね。で、キングブラザーズが嫌い人はたぶん本物のロックが嫌いなんだと思ってもらえば(笑)」
取材:高木智史
『KILL YOUR IDOL vol.3 』
3/25(木) 兵庫・神戸VARIT
3/22(月) 福岡・BEAT STATION
3/27(土) 和歌山・club GATE
4/23(金) 静岡・SUNASH
4/24(土) 栃木・宇都宮KENT
4/29(木) 大阪・堺FUZZ
5/22(土) 山形・新庄VICTROLL CAFE
『KILL YOUR IDOL vol.3 』
3/25(木) 兵庫・神戸VARIT
