たむらぱん
7月21日、ニューシングルをリリース!

前向きさへの違和感
それが込められている


孤独な闘いも彼女のセンスにかかればファニーに昇華。聴けばツキモノもスッと落ちる、「SOS」。選べるカップリング曲も充実した、うれしい2種のパッケージ。全曲、必聴です。

PROFILE

タムラパン:田村歩美のソロプロジェクト。2008年4月、アルバム『ブタベスト』でメジャーデビュー。音楽を主軸としながらも多技に渡る活動で才能を発揮し続ける、真のマルチアーティストである。

リリース情報

シングル
「SOS」
コロムビアミュージック
エンタテインメント
【初回盤(DVD付)】
COZA-465〜6 1,575円

【通常盤】
COCA-16401 11,260円

オフィシャルサイト

たむらぱん Official Website

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■vol.65インタビュー

――まず、この作品を作られたところでの思いの根幹についてうかがいたいのですが。
「日常の中ですごく分かりやすく使われているキーワードとしての“頑張る”。テーマ自体は、それをメインにしているんですけど。ただ、その“頑張る”というのは、“しなきゃならない”というイメージがある気がしていて。で、どうせしなきゃいけないのだったら、それがいいものだと思いたいし、カッコ良いものだと思っていたい。なので、ある意味、自分を納得させるところで作っていったんですけど。だから、どちらかと言うと、“頑張っていきましょう”というよりも、“こうやって思っていると頑張れる”というニュアンスですね。ただ、いつも“頑張らなきゃ”って言わなければいけないところが辛いというか、サビで何回も歌っているようなところに対して、だんだんとウケてくるというか…多分、“切なくなる”という感情に近いんですけど、バカバカしい姿に思えてくるという感覚もあって。あまりにも前向きなところに対して違和感を感じているんだよっていう思いが、実はこの歌や“SOS”っていうタイトルには込められているんです」
――すごくトリッキーな印象を受けました、言葉の組みかたや表現の仕方とかに対して。
「フフフ。そうですよね。この曲ってサビは突き抜けて、まるで何かが開けていくようなイメージなんですけど、それまでは…例えば、“SOS”という言葉にしても、すごく淡々と発しているところがあって。やっぱり、どこかで冷静な部分…やる気や意欲に満ちあふれている自分がいるんだけど、どこかで“こういうものはムダになることもあるんだな”(笑)と思っている自分も、この曲には織り込んであるんですよね」
――それでも、“SOS”を思わず発信してしまう…そこに至る状況とか精神状態ってどういうものなんだろう?と思ったりもしたのですが。
「常に“頑張るって素晴らしい”と言いながら、そこに確信があるわけじゃないっていうところなんですね。やっぱり常に不安だから、でもそれを打ち消そうとしているんだから、その分何かしてよ、みたいな。何か見返りがないと頑張れない人間、そこが最終的にはリアルなところなのかなと思ったんです。それに、人に責任を共有してもらう…そういうところって絶対にあるとも思いますし、そうすることでラクになることもいっぱいあるんじゃないかなって」
――サウンド面では、いろいろなところでさまざまな音が暴れていて。それが面白い歪みを感じさせてくれました。
「曲の雰囲気としては“前向きな感じだったりするのに、ちょっとさわやかじゃない空気は何なんだろう?”という感じを出したかったんです。それと、フレーズも激しいし、後半ではどんどん勢い付くんですけれど、“その真剣さ面白い”みたいな。要所要所で考えちゃうというか…。歌詞で表現している“頑張るって普通にいいじゃん、と思っていた。でも、ホントにいいのかな?”というような、一瞬考え込んじゃうようなニュアンスが欲しかったんです」
――アウトロの落とし込みかたもすごい。“そういくのー!?”っていう意外性には、思わずニヤリとさせられます。
「アハハハハ。アウトロはミックス的に一番こだわりました。最後の、どこに向かって行くのか分からない、あの不穏な感じで終わるところは、私の中ですごく大事だったので」

取材:竹内美保

『たむらぱんワンマンライブ 「SOSOSOS」』
9/07(火) 東京・Shibuya O-EAST